2025.07.02 駆けつけゼロの保守をめざして ―「NONフリーズ」のある運用
― 「NONフリーズ」のご紹介 ―
こんにちは。株式会社ファーストです。
本日は、ネットワーク機器やIoT機器の「フリーズ」という現場あるあるに、ちょっと面白い視点からアプローチしている製品をご紹介します。
その名も「NONフリーズ」。
バリューソリューション株式会社さんが手掛けた、“電源の抜き差し”を人間に代わって自動でやってくれるリブート装置です。
機械が固まったら、現場へ走る…を卒業できるかもしれません
ルータやIPカメラ、Wi-Fiアクセスポイントなど、
便利な機器ほど「ある日突然、反応しなくなる」ことがありますよね。
その原因は、90%以上が「フリーズ」に起因していることが判明しています。
現場へ行って電源を入れ直すだけで復旧…なんて話、身に覚えありませんか?
そんな無駄な出動や、土日のトラブル対応に追われる日々を変えてくれるかもしれないのが、この「NONフリーズ」です。
アプリのフリーズも見逃さない。自動で電源リセット!
一般的な監視装置が行うのは“Ping監視”——つまり、OSが生きていればOKとみなします。
でも実際には、アプリだけがフリーズしていてもOSは反応してしまうため、異常に気づけないケースも。
そこで登場するのが「NONフリーズ」。
これはポート単位で監視できるため、特定のアプリケーションが停止した状態も的確にキャッチ。
しかも、異常を検知すると自動で電源をOFF→ON。
人の手による“電源の抜き差し”を、自動でやってくれるのです。
導入先は鉄道、ホテル、店舗、オフィスなど多岐にわたる
この装置、実はかなり実績があります。
駅構内の監視カメラ
高速道路の非常電話や逆走検知装置
ホテルやマンションのWi-Fiルータ
飲食店のタブレット注文機器
小規模オフィスのルータやUTM
どこも「止まると困るけど、すぐに駆けつけられない」場所ばかり。
そういった場面で、ひっそりと働いてくれるのがNONフリーズです。
特長まとめ
🔧 ポート監視による再起動制御(特許取得済)
💻 HTTP・Telnetでコマンド送信もOK
📬 異常発生時はメールで通知
🌐 クラウドで複数台一括管理可能
🌡 -20〜60℃まで対応のタフな筐体
ラインナップも豊富で、廉価版やPoE対応モデルなど用途に合わせて選べます。
ちょっとした余談
本製品が誕生した背景には、ある現場での実体験がありました。
とある遠方の設置先にて、電子機器のフリーズが発生。対応作業自体はわずか10分で完了したものの、
出張にかかった交通費・宿泊費・人件費、さらには機器停止による営業損失を含め、合計で約20万円という多大なコストが発生しました。
この経験をきっかけに、「現場へ赴かずとも機器を復旧できる仕組みが必要だ」との思いから、
簡易的な自作リブーターの開発が始まり、その後製品化されたのが「NONフリーズ」です。
最後に
「NONフリーズ」は、ネットワーク機器の安定運用を静かに支える縁の下の力持ち。
使うほどに、“あ、もう現場に行ってないな”という実感が出てくるかもしれません。
興味のある方はぜひ資料をご覧いただければと思います。
私たちも取り扱いを始めておりますので、ご質問等あればお気軽にお声がけください。